暑い時期が過ぎたと思ったら、台風が頻繁に出現したり、ゲリラ豪雨に見舞われたりと気候が安定しませんが、そんな時に体の調節が追い付かず体調崩す事もしばしばあると思います。病院に受診し、漢方薬を処方される事もありますが、今回は漢方についてご紹介させていただきます。
「お湯に溶かして(温服)服用してください」と言われると思いますが、なぜお湯に溶かす必要があるのかと疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
処方薬の漢方の多くはエキス顆粒として存在していますが、お湯に溶かす事により香りがでてきます。その香りを嗅ぐ事で消化器系の運動が活発となり、胃酸などの消化液が分泌されます。胃酸が多く分泌される事で酸性となります。
漢方はいくつかの成分で構成されますが、酸性、アルカリ性条件下で効果が大きくなるものに分けられます。特にアルカロイドと呼ばれる成分はアルカリ性条件下で効果発揮する成分は効果が鋭く出やすくなり、副作用の心配もあるので、胃酸分泌より酸性条件にして効果を徐々に出すようにしてあげます。特にご高齢の方は胃酸が出にくいので、温服の重要性が出てきます。
これから寒くなり、体調崩さない事が一番ですが、漢方処方された際は温服してみましょう。