お知らせ

2016年2月2日

脂質異常症における生活習慣改善のポイント

皆様は直近の健康診断結果はいかがでしたか?
代表的な生活習慣病として高血圧、糖尿病、脂質異常症
などが挙げられることはご存知かと思います。
これらの疾患は動脈硬化を進行させ、脳血管障害や虚血性
心疾患等の循環器疾患のリスクを上げる要因になります。
動脈硬化は加齢と伴に進行してしまうものですが、上記の
ような理由から少しでも進行を遅らせることが理想的です。
今回は脂質異常症に的を絞り説明させていただきます。

脂質異常症の定義とはLDL-C(悪玉コレステロール)、
TG(中性脂肪)の高値またはHDL-C(善玉コレステロール)
の低値のいずれかに該当するものをいいます。
基準値 LDL-C:60~140mg/dl、TG:50~150mg/dl、HDL-C:40~65mg/dl
下記に数値改善のポイントを列挙します。
・喫煙はHDL-Cを低下させます。その他にも体に害が多いので
 禁煙をお奨めします。
・アルコールの摂取過多はTGを増加させるので、アルコールは
 1日25gまでとしましょう。
    例 : ビール中瓶1本(500mL)、日本酒1合、
       ワインの場合 グラス2杯
・不飽和脂肪酸はLDL-C、TGを低下させます。逆に飽和
 脂肪酸はLDL-C、TGを増加させます。不飽和脂肪酸の中
 でもDHA、EPAを多く含むイワシ、サバ、マグロがお勧めです。
・食物繊維はLDL-Cを低下させます。野菜類、果物類、穀類、
 芋類、藻類、きのこ類には食物繊維が多く含まれます。
 また便秘や大腸癌の予防にも良いとされています。
・適度な運動をすることによりHDL-Cが増え、TGが下がります。
 汗ばむ程度の軽い有酸素運動を1日30分以上、最低1週間に
 3回以上行うようにしましょう。
改善できそうなところは、今日からでも始めてみてはいかがでしょうか。

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