店頭ではだんだんと柿を見かけるようになりました、秋ですね。
そこで、柿についてのお話をします。
柿には「甘柿」と「渋柿」がありますが、この違いは柿に含まれているタンニンという成分が不溶性なのか水溶性なのかで決まってきます。渋柿は水溶性のタンニンを多く含んでいるので、それが口の中で溶け、渋みを感じることになります。そこで、アルコールや炭酸ガスを使って水溶性のタンニンを不溶性のタンニンにすることで渋みのない柿にすることが出来ます。
<柿の特徴>
酸味がないのにビタミンCがみかんの2倍も含まれているということです。
下記に成分の比較を記載しました。
昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われていましたが、健康に良いといっても食べすぎには気をつけましょう、特にタンニンを含んでいるので便秘になることがあります。
<柿の種類>
・富有(フユウ)/生産量は市場の半分以上で甘みが強いのが特徴です。
・平核無(ヒラタネナシ)/種無し柿としてよく出回っているもので、出荷時に渋抜きをすることで甘くなります。
・刀根早生(トネワセ)/平核無の枝変わりで外観は平核無と変わりません。渋抜き後は、まったりとした甘みが特徴です。
・甲州百目(コウシュウヒャクメ)/大きいものだと500g以上になります。渋抜きをして食べます。
・松本早生富有(マツモトワセフユウ)/「富有」の枝変わりで、甘みが多く果肉もやわらかめです。
・次郎(ジロウ)/「富有」に次いで人気のある柿です。種はほとんどなく、果実はややかためで甘く歯触りの良い食感です。
・西条(サイジョウ)/渋抜きしたものは上品な甘みがあり、日持ちはあまりよくないです。干し柿にしてもおいしいです。
・愛宕(アタゴ)/程よい甘さでパリッとした食感です。
・太秋(タイシュウ)/果汁が多く、それでいてサクサクとした歯ごたえがあり、甘みが強いです。
・筆柿(フデガキ)/甘みが出ると果肉にゴマが入ります。やさしい甘さがあります
この秋は柿の食べ比べをしてみてはいかがでしょうか。