最近、テレビなどで帯状疱疹の患者さんが増えている報道を聞きます。当薬局でも、以前より患者さんが増加傾向にあります。
帯状疱疹は主に身体の左右どちらかにピリピリと刺す痛みと、これに続いて赤い発疹と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。身体の中に潜んでいた「水痘・帯状疱疹ウィルス」によって起こり、水ぼうそうにかかったことがある人ならば、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。ウィルスは神経に沿って移動し、強い痛みを伴うことが多く、痛みがひどくて身体を動かせない、顔や首に発疹ができて外出できない、痛くて家事や仕事ができない、眠れない等、日常生活が制限されます。また、皮膚の症状が治った後も、何か月、時には何年も痛みが残って悩んでいる方もいます。帯状疱疹として他人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことがない人には感染する可能性があり、水ぼうそうとして発症します。発症率は50歳代から高くなり、加齢、疲労、ストレスなどで身体の免疫が低下した時に発症します。
予防する方法としては、昨年発売された50歳以上の方が対象のワクチンがありますが、保険適用にはなりませんので、日頃から免疫を低下させない体調管理が大切です。栄養バランスのよい食事、質の良い睡眠、適度な運動・休息等に気を付けて、帯状疱疹にかからないようにしましょう!