GWも過ぎたので、テーマは水虫です。
〇水虫って何?
水虫は、白癬菌とういう真菌が足の皮膚に寄生することで起こる感染症。足だけではなく手や頭、身体のどこにでも感染し、部位によってシラクモ、タムシ、インキンタムシなど異なった病名が付いています。
白癬菌は 角質層や毛髪の成分であるケラチンというたんぱく質を栄養源としてすみついているため、その栄養源があるところなら、どこでも白癬になります。
〇足の水虫の症状?
皮膚の角質層には白癬菌の栄養源であるケラチンという成分が含まれています。角質層が
最も厚いのは手のひらと足の裏。ただ、手は洗うことが多く、足のように靴下や靴を履い
て高温多湿の状態になることが少ないため水虫が手にみられることはあまりなく、足に多
く見られます。
〈趾間(しかん)型〉
足の指の間がジュクジュクになって、皮がむけたり、白くてぶよぶよになったりします。
〈小水疱型〉
土踏まずのあたりに小さな水疱ができ、日がたつと赤くなって皮膚がむけてきます。かゆ
みが強いのが特徴です。水疱が破れると汁が出ますが、その汁がついても水虫がうつるこ
とありません。
〈角質増殖型〉
足の裏やかかとがカサカサと乾燥、角質が厚く硬くなり、ひび割れを伴うのが特徴。
≪爪白癬≫・・・爪の水虫
爪が角質と同じケラチンという成分でできているので、皮膚科の水虫患者の約半数が爪に
白癬菌が発見されたという結果も出ている。痛くもかゆくもないので放置されるケースが
多くあります。
〇どのようにうつる?
白癬菌は水虫にかかった人の皮膚から剥がれ落ちる角質(鱗屑)の中にも生きていますが、それを素足で踏んだりして菌が付着しただけですぐに水虫になるわけではありません。感染が成立するのは洗い流されずに残った菌が傷ついた角質から入り込みなお繁殖しやすい環境にあった場合です。
【塗り薬のポイント】
①塗る量は、人差し指の第一関節分を足の裏全体 趾間(しかん) 趾(あしゆび)の上 足の
周りに隙間なく塗るべし!(趾(あしゆび)の間だけの症状でも全体に塗る必要がありま
す。)
②パッと見綺麗になってからも、1~2か月は薬を塗り続けるべし!
(足は角質が厚い部分です。きれいに見えてもまだ水虫が潜んでいる可能性あり)
〇予防するには?
・からだを清潔に保つ:石鹸を使って指の間まで!
・家庭内を清潔に:足に触れるものは水虫の人とは共用しないように
・靴や靴下の工夫で湿気を避ける
・素足で利用する施設に行った後は気を付ける