一般的にお薬は化学物質であるため、温度、湿度が高い場所、太陽が直接当たる場所に置くとお薬の成分が分解されやすくなることがあります。
そのため、お薬を包んでいるヒートシールに、湿気から守る、光を遮断するなどの工夫がされています。
しかし、このヒートシールの工夫だけではご家庭でお薬を保管する場合十分とは言えません。
保管に注意が必要なお薬は、お薬をお渡しする際のお薬の説明書に注意事項として記載されています。
温度管理用語の取り決めは以下のようになっています。
室温:1~30℃
常温:15~25℃
冷所:1~15℃(冷蔵庫は一般的に4度前後で設定されています。)
これからの季節、特に湿気、温度、光に注意が必要ですね。
ぜひ参考にして正しく保管し、効果的にお薬を服用しましょう。
☆チョッと補足☆
●湿気に注意のお薬は乾燥剤(食品などについてくるもので可)を入れた缶などに保管することが望ましいです。
●坐剤は体温で溶け出すように作られているので、冷所保存の記載がなくても気温の高い時期は冷所保存が安心です。(使用する少し前に室温に戻すと、挿入がスムーズになります。)
●例外もあります。例えばインシュリン製剤などの注射剤(未開封)の保管は2~8℃となっています。薬の箱や容器に温度設定のある場合はその表示に従って保管しましょう。