急に体の具合が悪くなり救急車を呼ぶことは、あまり自分のこととして考えたくないですね。いざ救急車を呼ぶ事態になった時に、何をすれば良いか分からなくなる人の方が多いのではないかと思います。
「救急医療シート」とは救急車を呼んだ時に、救急隊や搬送先医療機関に自分の情報を渡すためのシートです。
シートには自分のかかっている医療機関名や病名、服用しているお薬、アレルギー、病歴や緊急連絡先などを記入しておきます。
書き込んだシートは、ビニール袋に入れるなどして冷蔵庫の扉や家の玄関のドアの内側に紐や磁石などで止め、目立つように表に「医療情報在中」や「119」等と大きく赤いマジックなどで書いておきます。
最近では自治体で独自のセットを作り、配布しているところもあります。
このシートは一人暮らしの高齢者や身体障害者のために考えられたもののようですが、ご家族で暮らしていてもとっさの場合、家族が何の薬を飲んでいるか等、すぐにはわからないことも多いのではないでしょうか。
「救急医療シート」を特別なものと考えず、ご家族全員で健康情報共有のためのツールとして利用されるのも良いのではと思います。