気温も低く乾燥する時期になり、新型コロナウイルスが益々猛威を振るうのではないかと心配されています。
先日、スーパーコンピューター「富岳」で「飛沫飛散における湿度の影響」をシミュレーションしたところ、1.8m先に到達する飛沫量は湿度30%の時と比べて60%で約半分まで減ることが分かったとの報道がありました。「湿度を上げると飛沫が少なくなる」とのこと。加湿器を上手く使い、湿度60%以上を目安に保つのが良いそうです。
そこで加湿器の注意点を。最近は電気代が安い気化式の加熱しないタイプの物もあります。しかし、内部の湿度が外部よりも高く細菌やカビが繁殖しやすいという側面もあります。そのため浄水やミネラルウォーター等より、塩素が含まれている水道水そのまま使う方が良いと言えます。それでも定期的な清掃は必要です。元々室内に水蒸気をまくための機械なので強力な洗剤などは使用できません。必ずメーカー指定の洗剤やクエン酸を使用してください。(クエン酸液で漬け込み洗いすると、細菌やカビの除菌の他に水道水に含まれていて水回りに出来る白い塊のカルシウム汚れを溶かすこともできます。)
また、湿度60%で飛沫を減らせる一方で、その分床などに落ちていく飛沫が増えます。加湿のみで安心せず、アルコールでの掃除や手洗い、換気も忘れずに行いましょう。