お知らせ

2015年3月31日

春の乾燥肌について

4月になると気温は高くなり、さわやかで、心地良い季節になります。けれども肌にとっては必ずしも心地よいとはいえない季節なのです。この頃は昼と夜との気温差が大きくなり湿度は低くなります。湿度が低いのに肌の温度が上がると肌の表面は乾燥してきます。さらに紫外線も強くなるので、肌が荒れやすくなるのです。
肌の表面は角質層という、外からの刺激をバリアし水分の蒸発を防ぐ細胞に覆われています。その細胞の上を皮脂と汗の水分から成る薄い皮脂膜が覆っています。乾燥して肌が荒れている状態というのは肌の表皮のバリア機能が壊れて水分が蒸発し、刺激物が簡単に侵入できる状態になっているということです。この状態になってしまったら、保湿剤による保湿が必要です。保湿剤は角質に潤いを与え、それを閉じ込めておくフタの役割をします。フタをすることで、水分の蒸発を防ぎバリア機能を補うのです。
保湿といえば、皮膚の保湿成分として知られているものに、セラミドという脂質やコラーゲンなどのタンパク質があります。これらの成分は細胞間物質として角質層の下にあり、肌の弾力性や張りを保つものとしても有名です。様々な化粧品に配合されていますが、本来は自分の体で作り出さなくてはならないものです。
肌の細胞は、表皮の1番下の細胞である基底層というところで生まれ、約28日かかって表面の角質層まで押し出されて入れ替わっていきます。きれいな肌細胞と細胞間物質をきちんと生み出すためには、タンパク質、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、ミネラルなどの栄養素を多種類の食物から満遍なく取ることや、ストレスや疲れをためないことが必要です。そのほか肌のためには、部屋の湿度を上げ水分補給を十分にすることや、早めに保湿剤を使って乾燥を防ぐことも大切です。外からの保湿と内側からの水分と栄養の補給で乾燥から肌を守りきれいな肌を獲得しましょう。桜

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